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コラム:料理の日常と非日常について

公開日: : マーケティング, 未分類

私は、フードコーディネーターとしては食関係のイベントや企画をしたり、
もともとは食品の商品企画をやっていたので栄養面だったりと色々なことを考えてご飯と向き合っています。
鶏蕎麦と小鉢
飲食店に行くのが好きなのは、まず空間が非日常であること、
出て来るご飯が家ではなかなか作れないものだったり、発想だったり、
そこが日常でないことに楽しさを覚えます。

逆に、日常の料理に置き換えると、
栄養面と食材のこと、1食あたりの予算なども関わりますので楽しさから少し離れた視点が必要かもしれません。これが日常で料理をすることの難しさ。色々なことを考えながら献立を決めるのって毎日大変です。

料理が得意な料理男子が増えましたが、
女性や奥様からの話では
「洗い物が大量に出る」「材料費が高すぎる」「今後使わない材料が残る」
という現実的な問題点が。

これは、男性だから・女性だからという単純な話ではなく、
それが日常なのか非日常なのかという違いなんだと思います。

男性でも毎日自炊をしている人なら、材料を無駄にしないレシピだったり
洗い物をしながら効率的に調理することだったり、そんなに材料費を掛けることは無いと思うのですが。
(多少良い材料を選びがちなのは女性よりスペック好きな男性っていうのは当てはまりそう)
非日常になると、やっぱり特別なことをしたいので予算よりも作りたい物に優先順位が傾くもの。

最初の飲食店に行く理由のところに戻りますが。
そんなわけで飲食店に来る人には非日常が提供されることが価値観として重要視されやすいので、
めったに手に入らない食材を提供してくれるところや、空間が素敵なところだったりが喜ばれます。
最近は、トレンドとしてコストパフォーマンスの高いお店、が喜ばれる傾向にありますが・・。
カルパッチョ
私はフードコーディネーターなので、家庭向けのご飯も飲食店向けのご飯も考えなければならない立場に居るんですが、
飲食店には、「みんなにとって非日常であること」が重要ですし、
家庭料理には「家族の健康・好みを把握して効率よく、なるべく時間をかけずに(効率と段取りの良い調理で)毎日のご飯と向き合うこと」が大事です。

家庭にも非日常があるし、飲食店にも日常があり、
そのさじ加減って色々なので本当に難しいのですが・・

日常のホスピタリティと非日常のホスピタリティでは意味合いが違いますので、お互いの想いがちゃんと伝わるような食の場が沢山あるといいなと思っています。

日常の料理に向き合っている方も、みんなの非日常向けの料理に向き合っている方も、
私たち日本人がいかに恵まれているかというのを忘れずに、食べ物のありがたさを次の世代に伝えて行くような食の場であってほしいというのが、私の個人の想い。

美味しくご飯を食べたいのは、当たり前のことだと思います。

ちょっとしたコツだけで劇的に毎日のご飯が美味しくなることもあるので、そういうところはちゃんと伝承して行きたいな。

あと、食の現場に携わって生きて来た家系のひとりとして、飲食店や食品関係の発展についても色々考えていたいのですが。
とりあえず現在深刻な飲食業界の人手不足、関わる人たちの現場モチベーションのことなど、簡単ではない問題が山積みです。

特に日本は飲食店の単価が世界的に見ても安すぎる傾向にあるので、飲食に関わる人が不足しやすいのは仕方ないんですよね・・。
払う側が飲食店を日常としての使い方をしているケースが多く、デフレになりやすいのも原因だと思いますが、
安さを提供すると人手不足が止められないし、高いと人が来なくて成り立たないしと、なかなか現在の問題は深刻だと思います。

日本で一番利益が出ない業界が飲食業界なので、飲食業界から成功者が出にくいんですが(マーケットの大きさに比べて)、
世界で東京のご飯が一番凄いと思っている私としては、これからも日本の誇りとして東京のご飯の情報発信もして行きたいと思います。

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